本日は休養の1日としました。夕刻、「大湊吉田ベーカリー」さんと「やきとり はとば」さんにゆき、夜食を確保。投稿準備万端。現在、投稿待機画像は70cut。到底、一気に投稿出来ません。前後編の2編に分けて投稿致します。今のうちに、しっかり投稿しておかないと、日を追う毎に記録が投稿を大きく上回り始めます。では参りましょう。雨のち雨上がりの大変美しい函館港を一斉出港されてゆく掃海部隊の皆様の記録「前編」。30cutを超える大作ですが、「速報」に近いです。一斉出港が始まった時点より始めます。
時刻は午前7時前。函館港一斉出港一番手となったのは、海上自衛隊大湊地方隊函館基地隊第45掃海隊・掃海艇「ながしま」さんでありました。この頃、函館港は本降りの雨となっていました。画像は加工せず、撮ったままの状態とします。高感度で撮影したようになっていますが、降りしきる雨です。雲に切れ間があり、長く続く雨ではない事が判りましたが、海上自衛隊さん、雨を待っての出港ではありません。ご準備出来次第、天候不問の迅速出港。皆様が迅速出港される事は、これまでの見学にて十分判っているのですが、今回は「えッ!?」でした。狼狽えました。
実は、一番手「ながしま」さんが出港された際、まだ自分は函館港最奥部の第46掃海隊さん前に居ました。第46掃海隊・掃海艇「くろしま」さん左舷より、「ながしま」さんのお姿が見えた瞬間です。「えッ!?」。この時、「くろしま」さんのバウスラスターが始動。出港前の試運転。これまでの見学にて、出港の新米見学者的目安第一段階は、「バウスラスタ試運転」。第一段階ですから、出港まで、まだ時間がある頃、と云う感覚であったのです。ですが…「ながしま」さんの出港が見え、狼狽えました。自分が勝手に予測した時刻より、かなり早かったのです。あと、2,30分はある…と勝手に予測していたのです。そして、ぎりぎりまで迷っていました。見学記録地点を。滞在先を出発する際、一斉出港見学記録地点の候補は2地点に絞られていました。ここ、最奥部第46掃海隊さん前、もう一地点は、中央埠頭先端中央。緑の島も候補でありましたが、多くの掃海艇さんがたを至近距離から記録出来るものの、記録の殆どが皆様の後ろ姿になる事と、中央埠頭が遠過ぎる、港口(赤灯台門)も遠過ぎ中央埠頭も被る為、断念。防波堤も考えましたが、逆に防波堤は近過ぎる。見事な隊列が記録出来ません。掃海部隊の皆様の見事に美しい一斉出港の隊列を記録せねば意味がありません。掃海艇さんがたそれぞれを至近距離から記録出来る機会は多く、また、これまで十分な記録もあります。重要なのは、ここが函館港と判る事、存分に美しい函館港の情景を記録する事、壮麗な掃海部隊列を記録する事です。ただ寄って撮れば良いと云うものではないのです。画角いっぱいに掃海艇さんがたが大写しになっている事が「最高値」ではありません。
一番手「ながしま」さん出港に動揺し、また本降りの雨となっていた事から、「ながしま」さんは1cutになってしまいましたが、後の「津軽海峡フェリータイムトライアル」にて、リカバリー!です。そして、「ながしま」さんより間隔僅か5分。続く掃海艇さんのお姿が見えて参りました。掃海部隊の皆様の一斉出港は、もう止まりません。見学記録地点の移動は不可能。最奥部・第46掃海隊さん前よりの記録に決定です。もう、動いてはいけない。ですが、ここで正解。
第二陣は、海上自衛隊掃海隊群第101掃海隊・掃海管制艇「いえしま」さんでありました。まだ、雨は降りしきっていますが、背後は「雲の窓」が開き始めています。雨は上がる。降りしきる雨の中を出港されてゆく「いえしま」さん。函館港内は極めて穏やか。鏡のようです。以前から気付いていたのですが、海上自衛隊さんの艦艇さんがたは、大きな曳き波を立ててゆかない。先に「ながしま」さんが出港されていますが、曳き波が記録されていません。「いえしま」さんも滑るように航行されています。曳き波が写らないのです。横須賀でもそうです。観光船間近を大きな護衛艦さんが通過されても、観光船が曳き波でぐらぐらしないのです。港内ですから、高速航行ではないものの、だからと云って、それほど低速航行でもありません。この日、全18隻の掃海艇さんがたが出港されるまでの時間は、1時間以内。あっと云う間です。
一番手の「ながしま」さん、静かに函館港を出てゆかれます。掃海部隊の皆様の入出港時の記録に不可欠なのは、「赤灯台・白灯台」の「門」です。函館港の「門」を出てゆかれる際を記録するには、出来る限り右手に寄る必要がありました。白灯台からは、かなりの至近距離で記録可能ですが、近過ぎます。こうして、彼方になりつつ、去ってゆかれる際を「引き」で記録する事が大事。「距離感」です。常に寄った写真ばかりでは、「出港」の独特の感覚が良く判らない。テレビの映像でも同じです。常にアップばかりの番組・コマーシャルなどありません。特に、函館港は大変広く、そのスケール感、背景の山並みの美しさを存分に記録する必要があります。その函館港を出港される掃海艇さんがたの壮麗な隊列。
静かに出港されてゆく「いえしま」さんと空を舞うカモメ。函館港にはカモメ(うみねこも?)が多く舞っていました。出来る限り、カモメたちにも入ってほしかった。
「いえしま」さんより間隔2分以内。第101掃海隊・掃海管制艇「さくしま」さんのお姿が見えて参りました。この地点が「規定項目(2)」となってゆきます。掃海艇さんがたと背の高いクレーン。「規定項目(1)」は、第46掃海隊・掃海艇「くろしま」さん左舷よりお姿が見え始めた際です。鏡のような海面、背の高いクレーンの三角、背景の高い山、殆ど波を立ててゆかれない「さくしま」さん。完璧に近い構成です(自分にとって)。「掃海部隊完璧。常に目指す最高値」。
この時、視界の右手が動きました。「?」。第二十さだ丸さんも出港のようです。よくよく見ると…「三重県鳥羽市」と書かれていました。「第二十さだ丸」さん、掃海部隊の皆様の隊列に入られるようですね…。
「雲の窓」が開き始めていても、「さくしま」さん付近は雨が降りしきっていました。白く霞みます。「さくしま」さんは来春勇退されるそうです。「函館港撮り納め」となるでしょう。
「いえしま」さん、「さくしま」さんと「三重県鳥羽市さだ丸」さん。5月には、「いえしま」さん、「さくしま」さん共に、三重県松阪港にいらっしゃいましたね…。この角度、白灯台前での「交差」が繰り返されてゆきますが、交差は、この角度のみではなく、各所で折り重なるように繰り返されます。いつも新米見学者の見学記録には「テーマ」がありますが(新米見学者が勝手につける)、今回のテーマは「FOREVER RE-MIX COMPLEX CODE」。「複合・複雑なコード」。函館港一斉出港は複雑に交差が入り組み、まさに「COMPLEX CODE」。出港交差解読に時間を要しました。
「規定項目(1)」地点、「くろしま」さん左舷より、続く掃海艇さんのお姿が見えて参ります。規定項目は、(1)か(2)を選択しないと間に合わない事が判り始めます。この段階では、(2)に間に合っていません。
一斉出港四番手は、第45掃海隊・掃海艇「ゆげしま」さんでありました。雨が上がり始めていますね。ここでも、「COMPLEX CODE」です。第45掃海隊さんの間に第101掃海隊さん。新米見学者、「いえしま」さん、「さくしま」さん、「ゆげしま」さん、「ながしま」さんの順に出て来られると勝手に想定していました←だから、未だに新米見学者。
立ち上る美しい山霧と「ゆげしま」さん。徐々に雨が上がり、一斉出港の1時間以内に劇的に美しい雨上がりの函館港となってゆきます。「ながしま」さん、「いえしま」さんの際は、背景の美しい山並みが見えていませんでした。
赤灯台と白灯台の「門」を出てゆかれる第101掃海隊さん。本当に美しい情景です。鏡のような海面から、天鵞絨の海面へ。
続いて、「ゆげしま」さん、「門」へと向かわれます。徐々に掃海部隊の皆様の見事に連なる隊列が形成されてゆきます。ご覧の通り、函館港はとても広く、また函館港を出てゆかれるまで、大きく廻られますので、それだけ長い時間、記録する事が可能です。防波堤からでは、美しく連なる隊列の記録は難しい。
「規定項目(4)」の「赤灯台・函館インダストリアル」地点。実にインダストリアル。掃海部隊の皆様の記録に各地の「インダストリアル」は必要不可欠。
個人的には、このように加工したい情景です。前方は、「いえしま」さん、右手に向かわれるのは、「ゆげしま」さん。
あやうく、昨年の「伊勢湾見学記録完全失敗」を繰り返すところでした。函館インダストリアルに飛んでしまっていた時でした。「ししじまバウスラスタ試運転!」。はっと我に返りました。出港が進んでいますので、冒頭の「くろしまバウスラスタ試運転!」から、かなり時間が経っているかのように思えるかもしれませんが、実際には、試運転の間隔でお分かりになるかと思います。数分間です。第46掃海隊さんが目前にいらっしゃらなければ、完全に函館インダストリアルに意識が飛んでます。
「ししじまバウスラスタ試運転!」の直後でした。海上自衛隊佐世保地方隊下関基地隊第43掃海隊先陣、掃海艇「うくしま」さん出港です。完璧に近い構成です。美しい。大変美しい。視界が明るくなり始めています。「うくしま」さんのお姿が明瞭に見えていました。
「うくしま」さん、この地点でも完璧に近いですね。鏡のような海を滑るように航行され、背後の美しく重なる山並みには立ち上る山霧。掃海艇さんがたは、「オトコだらけのオトコのフネ」ですが、美しい木目の曲線と滑るように航行される「横顔」は、「エレガント」。
「うくしま」さん、もう1cut。「突きつめて完璧」。
「遅れた!」。「うくしま」さんに目を奪われていました。続いて、第43掃海隊・掃海艇「なおしま」さん出港です。雨、ほぼ上がりましたね。視界が明瞭になり始めています。
鏡の海を美しく。「なおしま」さんと「うくしま」さんの間隔は、僅か2分。そうです。2分間隔。これまで、幾度も経験しています。デジタルカメラが教える「精密さ」。見事な間隔なのですが、2分は短い。既に、この段階で、第45掃海隊さん、第101掃海隊さんが出港されています。第43掃海隊さんの段階で、7隻。間もなく見学記録、過密時間帯に入ります。追いつけるか。掃海部隊の皆様の美しく連なる隊列に追いつけるか。
「門」地点は、最も「COMPLEX CODE」。今回、函館港が大変広々していますので、白灯台前の折り返し幅が大きく、この地点での「交差」は、出港順にはならない場合があります。また、交差が、赤灯台・白灯台間に集中します。まさに「COMPLEX CODE」。この場面は、前方「ゆげしま」さん、右手へゆかれるのは、「うくしま」さん。出港順です。
「間に合った!…」。第43掃海隊さん「しんがり」は、掃海艇「とよしま」さん。中央埠頭最奥部岸壁を右往左往する新米見学者とは裏腹に、極めて静かに整然と出港されてゆきます。「静謐」。後の大湊が最も良く判るのですが、本当に掃海艇さんがたは静か。間近に来られて、始めて「音」が聴こえます。それも「僅か」に。艇内へお邪魔すると意外と賑やかなのですが、外側からは殆ど音が聴こえません。静穏度が高いのです。この日のように距離が開くと「無音」です。「エレガントサイレント」。
「とよしま」さん、やはり完璧です。まるで、判で捺したかのように。例え快晴の朝でなくとも、雨上がりの劇的な美しさがあります。雨上がりでなくてはならない美しさが。自然は「完璧」です。非の打ちどころがないのが「自然」。その自然を背景に、掃海艇さんがたも「完璧」。違和感がありません。浮いてない。
「規定項目(1)(2)複合」。一斉出港第四陣は、海上自衛隊掃海隊群第2掃海隊・掃海艇「たかしま」さんでありました。スレンダーに出港です。「たかしま」さんにお目にかかるのも、昨年11月油津以来です。
勿論、完璧。「たかしま」さん、規定項目(2)地点クリア。しつこい程に書きます。本当に美しい。
次第に背景の街並みも見え始めます。前日、特急白鳥号で駆けて来た対岸が見え始めます。新青森から函館までの道のり、「トンネル特急」と思える程、トンネルが多かった事が対岸から良く判ります。街並みは海岸線付近のみ。あとは、美しい山々が連なっています。立ち上る山霧と掃海艇さんがた。
この頃、白灯台前を「うくしま」さん通過。折り返し直前は「なおしま」さん。
「遅れた!」。またも、新米見学者遅れました。やはり間隔は2分。「たかしま」さんに続き、第2掃海隊・掃海艇「やくしま」さん出港です。
一瞬の遅れが、ここまで差が出てしまうのです。殆ど波を立てずに整然と航行されている「やくしま」さんが、ゆっくりゆっくり航行されてはいません。速いのです。ゆっくり航行されていれば、クレーン地点にやや遅れても間に合います。速いのです。とにかく。
「やくしま」さん、完璧。新米見学者、やや遅れましたが、立ち上る山霧地点は遅れていません。「やくしま」さんのお名前の由来である「屋久島」も雨の多い島でしたね。雨が育てる屋久杉の巨木。4月に沖縄に行く際、機上から奇跡のように屋久島が見えた事を思い出します。奇跡は大げさではなく、その日、日本列島は厚い雲に覆われ、殆ど見えていなかったのです。雲の切れ間から、屋久島が見えた時は感動しました。大変美しかった。屋久島からは雲が立ち上っていました。
「43MD, 2MD cross ride」。ご覧下さい。この見事な等間隔。何故、等間隔になれるのでしょう。単なる「交差」ではありません。角度があります。掃海部隊の皆様の一斉出港は、この見事に連なる隊列が「白眉」です。この「白眉」を記録するには、港の最奥部。例え、距離が開いていても、焦って前方に出てはいけない。掃海部隊の皆様の一斉出港の記録には、この「美しき隊列」がなくてはなりません。なければならない。「絶対値」です。
さあ、30cutを超える超大作となりました。これでも「函館港一斉出港前編」。今夜は、ここで精一杯。後編の投稿は明日へ。ですが、明日は掃海部隊さんの見学記録へ向かう前に行かねばならぬ地があります。どうしても行かねばなりません。