突然ですが。11月10日より、宮崎県日南市油津におります。日向灘にて、海上自衛隊さん掃海部隊の皆様、平成22年度機雷戦訓練・掃海特別訓練に大集結されております。昨日14日、訓練が始まりました。現在、日向灘洋上に展開されている掃海部隊の艦艇さんがたは全27隻。日本全国より日向灘に大集結されております。16日より『YOKOSUKA軍港めぐり』は、ようやく通常運航に戻られる事と思いますが、私、油津におり、乗船出来ませんが、こちら『日報』を長期間休刊せず、今年最大規模の訓練の為、日向灘に大集結されている掃海部隊の皆様の見学記録を投稿して参ります。大変駆け足での投稿になるかと思いますが、30cutを超える大作第一報を。「平成22年度機雷戦訓練(日向灘)及び掃海特別訓練」の見学記録ver.1。「油津港集結」。
実は、第一陣のお二方の入港に間に合わなかったのです。本当に悔やまれましたが、致し方ありません。一斉に訓練に出てゆかれる日に挽回致します。「油津港集結 rise of NATIONS ride」第一陣は、神戸よりお越しの海上自衛隊呉地方隊阪神基地隊第42掃海隊・掃海艇「つきしま」さん、「まきしま」」さんでありました。急ぎ、油津港防波堤を目指しましたが、既にご到着になられていました。(こちらの画像は翌日の記録であります)
油津港防波堤先端に到着した時、既に目の前には皆様が集結されていたのです。防波堤先端到着から僅か数十分。「rise of NATIONS ride」第二陣の皆様が油津港を目指し、動かれました。危なかったです。ぎりぎりでした。前日に油津港周辺を廻り、記録場所の選定をしていなければ、更に間に合わなかったでしょう。
第二陣の先頭…と思ったのですが、実は、第一陣では…第42掃海隊・掃海艇「くめじま」さんです。「くめじま」さんは第一陣です。「くめじま」さん後方には…初めて目にする光景でした。掃海母艦さん、掃海艦さん、掃海艇さんが集結されていたのです。本当に初めて目にする光景です。青空ではなく、白く霞む視界に浮かび上がる艦影。本当に初めて目にする光景でした。幻の彼方より、続々とお姿が見え始めるのです。
11月にしては気温が高く、逆光であった事もあり、前方視界は白く霞んでいました。なかなか艦番号が見えません。
第二陣先頭は、舞鶴よりお越しの舞鶴地方隊第44掃海隊・掃海艇「ながしま」さんであります。初めてお目にかかります。
「ながしま」さんの後方には、早くも次に入港される方々のお姿。今回の皆様の入港は、「第一陣」と云う書き方はしない方が良いかもしれません。全27隻の皆様、お一方ずつの方が良いかもしれません。webに繋げない間、記録を幾度も確認し、入港された順をリストにしていました。正確に入港された順に投稿しています。
佐世保より第2掃海隊の皆様、入港であります。掃海艇「たかしま」さん、「やくしま」さん。
「たかしま」さん、「やくしま」さん。今回の入港の際の記録、厳しい逆光と共に、引くのか寄るのか…も、難しい事柄でありました。油津港沖にいらっしゃる皆様は、常に動いていらっしゃいました。また、入港も実に多彩な陣形をとられ、一方向のみの展開ではなかったのです。それだけ美しさも格別でありましたが、難しくもありました。壮麗な「大湊凱旋ライド」と全く異なる、アヴァンギャルド(前衛的)な入港でありました。常に変化する陣形。
また、全ての方々の記録が「単一画角」でないのです。とにかく、実に多彩。クレーンで処分艇さんを降ろしながらの入港は「やくしま」さん。
「やくしま」さんは、処分艇さんと共に入港です。
初めてお目にかかります。沖縄よりお越しの佐世保地方隊沖縄基地隊第46掃海隊・掃海艇「あおしま」さんです。宮崎県の方々であれば、夏は「青島」。タクシー運転手さんがたも、熱心に「島の名前」を話されていました。「あおしまが来てるよ」「この運転手さんは屋久島出身」などなど。
初めてお目にかかる方々が続きます。処分艇さんと共に入港は、第46掃海隊・掃海艇「ししじま」さんであります。ここが南九州、宮崎県である事を実感しました。「2010集大成」の地は、宮崎であった事の意味を実感し始めた頃です。
処分艇さんと共に「ししじま」さん。実に多彩な陣形であった事が投稿すると更に判ります。上空から観た際、何か…絵(記号)であったのではないかとさえ思えて参ります。
処分艇さんとチップ基地。油津港を象徴する画角です。
常に変化する陣形。実に素晴らしく多彩です。そして、初めてお目にかかる方々。先日、関門海峡にて発見された9発の不発弾。水中爆破処理をされたのは、「685」掃海艇「とよしま」さんと「686」掃海艇「うくしま」さんであったとweb newsで見ました。
佐世保地方隊下関基地隊第43掃海隊・掃海艇「とよしま」さん、初めてお目にかかります。
この時、「とよしま」さんが最も近い距離を通過されました。とても近かったのです。皆様のお姿がよく見えました。
「とよしま」さんと共に関門海峡での不発弾処理に向かわれた第43掃海隊・掃海艇「うくしま」さん。大湊以来であります。
迫る距離。近いです。「うくしま」さんと「ひらしま」さんの距離は非常に近かった筈です。また、記録の写真を確認し、改めて判った事は、画角に多くの方々が写っている事です。右に左に、皆様変幻自在です。まるで、氷の上を滑るかのように滑らかに絵(記号)を描くように多彩に。
かと思うと、はっと気づくと「黄金等間隔」に変化しています。スゴいです。これから記録を確認すればするほど、驚くでしょう。既に入港時刻はリストにしてあります。
佐世保よりお越しの第2掃海隊・掃海艇「ひらしま」さん。今回、新米見学者的に「?」と思った事があります。入港順をリストにした際に気づきました。ですが、「?」と云っても、「おかしい」の「?」ではありません。リストにした時、初めて見えてきた「仕組み」でした。
真正面より入港されるのは、呉よりお越しの第1掃海隊群・掃海艇「いずしま」さん。白く霞む油津港沖合には、掃海母艦「ぶんご」さん、掃海艇さん。かなり視界は霞んでいました。この時期としては異例の黄砂の影響であったようです。気温は20度を超えていたと思います。まるで、春霞なのです。その霞の彼方より、次々とお姿が現れては消える。幻を見ているかのようなのです。まして、油津港は近くを車で通った事はありますが、初めて訪れると云っても良いです。今回の平成22年度機雷戦訓練「日向灘」は、幻想的とも云える幕開けとなりました。勿論、皆様、訓練に来られているのですから、「幻想的」と云う表現は適当ではないのかもしれませんが…
油津港白灯台をかすめるようにして入港されるのは、沖縄よりお越しの第46掃海隊・掃海艇「くろしま」さん。初めてお目にかかります。幾度も書いていますが、本当に皆様、実に多彩な入港であります。次から次へと展開する入港。整然と一列で入って来られる際も非常に見事でありましょうが、この日の油津港入港は、直線ではなく、曲線やじぐざぐ。あらゆるラインが描き出されます。「くろしま」さんは初めてお目にかかります。とても印象的な「1st ride」でありました。
入港待機されている皆様のお姿が春霞(と云って良いですね。黄砂です。季節外れとは云えども)の彼方より、続々と浮かび上がるのです。この時、防波堤よりお姿が見えていたのは、掃海母艦さんは「うらが」さんであるのか、「ぶんご」さんであるのかは判りませんでしたが、クレーンが稼働しているように見えました。入港される皆様は、全27隻。日向灘掃海部隊観艦式です。
「690」。呉よりお越しの第1掃海隊・掃海艇「みやじま」さん入港です。「みやじま」さんは、 7月の大湊での機雷戦訓練の際、見学記録機会の多かった掃海艇さんです。大湊駅に到着する数分前に、間近にお姿が見えた際は、本当に冷や汗が出た事を思い出します。今回は大丈夫。しっかり落ち着いて記録出来ました。また、その後、意外な?展開があります。油津港大集結ならではの展開です。今投稿は、殆どの皆様を1cutずつに絞っての構成となっています。一斉入港された皆様は全27隻ですので、1cutに無理して絞っても大作投稿であります。勿論、記録する事の出来た全ての皆様にて構成します。どなたも「省略」など致しません。
時間が進むに従い、気温が上がり、ますます視界は白く霞みますが、敢えて厳しい逆光の位置を選んだのは、この油津が昔は「日向國」であったからです。「日に向かう國」。それが宮崎県です。「688」。呉よりお越しの第1掃海隊・掃海艇「あいしま」さん。「あいしま」さん、昨年の平成21年度自衛隊観艦式の際、横須賀にいらっしゃいました。また、高松港でもお目にかかっています。呉にご所属ながら、これまで記録機会の多い掃海艇さんです。「あいしま」さんにて、第1掃海隊の皆様、揃って入港されました。着岸の記録もありますが、今投稿では入港の記録に絞ります。「あいしま」さんにて、15隻の掃海艇さん入港であります。
「684」。下関よりお越しの第43掃海隊・掃海艇「なおしま」さん。視界は白く霞み、更に海は魚の銀鱗の如く煌めきます。地上と空の光を全て集めたかのようです。白と云うより、銀。プラチナですね。「rise of NATIONS ride」と勝手にタイトルをつけていますが、「MF platinum ride」とも云えます。
「302」。 team YOKOSUKA先陣は、第51掃海隊・掃海艦「つしま」さん。時刻は12時15分。「rise of NATIONS ride」、既に4時間が経過していました。ここは横須賀長浦港ではなく、宮崎県日南油津港。不思議な感覚でありました。この時、油津港は、既に入港された皆様がL字型に岸壁を堅められています。掃海艦さんがたでいっぱいっぱいになる筈…と、新米見学者勝手に判断。実際に、見事なまでの間隔で、油津港の岸壁は「きっちりぴったり」となります。この事は、よくよく考えると、スゴい事だと思いました。ぴったりであったのです。この時には、まだ判っていませんでしたが…
「301」。第51掃海隊・掃海艦「やえやま」さん、お手伝いに来られた「HOKO」丸さん。真正面です。「HOKO」丸さんは、「鉾」でしょうか(現在、後方からの記録未確認)。「霧島連峰」と並ぶ宮崎県を象徴する「高千穂の峰」の頂上には、天孫降臨神話の「天の逆鉾」があります。宮崎県ならではの記録となりました。
「やえやま」さん入港にて、一旦、入港の「波」が止まりました。約1時間。ですが、いつ動かれるのかは判りませんし、全ての皆様が入港されるまで、場所の移動はしません。自分はこの時、タクシーさんと徒歩で防波堤に来ています。もし、移動しようとしても、かなりの時間がかかります。その間、どなたか入港されるやもしれません。実際に、まだ「はちじょう」さんが入港されていません。このような時は動かない。また、記録の写真を「統一」する為、場所の移動は極力しません。この時、お姿が見えているのは、掃海母艦「うらが」さん、「ぶんご」さん。作業艇さんのお姿が見えました。次に入港されるのは、「うらが」さん、もしくは「ぶんご」さんであると、勝手に想定していた頃です。
視界が霞むと云う域を超えているようにも思えますが…掃海母艦さんお二方。白灯台後方には掃海艇さんのマストが見えています。油津港に近いところにいらっしゃるのは、「うらが」さんです。ようやく、「うらが」さんと判る距離に来られました。が、まだ入港されません。実は、この時、「うらが」さんが着岸される「チップ埠頭」(赤白灯台より向こう)には、『YOKOSUKA軍港めぐり』でもよくお目にかかる大型のタンカーさんがいらしたのです。既に、油津港防波堤より内側は、いっぱいいっぱい。「うらが」さん、「ぶんご」さんは、大型のタンカーさんのご出発を待っておられたのです。
いよいよ掃海母艦「うらが」さん入港です。掃海母艦「ぶんご」さん、掃海艇さん、皆様、真正面を向かれました。
「うらが」さん、遂に入港であります。お手伝いに来られているのは、「HOKO」丸さん、もうお一方、ごめんなさい。視界が霞んでいて、お名前が確認できません…。
「うらが」さん、威風堂々の入港であります。赤灯台のある防波堤、かなり長く横幅も広いのですが、小さく見えます。この時、赤灯台の防波堤に居たとしたら、眼前「うらが」さんでいっぱいいっぱいであった事でしょう。「やえやま」さんの入港より、約1時間の待機がありました。移動しようと思えば可能でしたが、新米見学者がこだわったのは、赤白灯台でした。『YOKOSUKA軍港めぐり』でも赤白灯台にこだわっておりますが、その港の「鳥居」のように思える為でもます。特に油津港は、この赤白灯台の「鳥居」が最も象徴的であると思ったのです。
「うらが」さんに続くは、やはり team YOKOSUKA。第41掃海隊・掃海艇「つのしま」さん、「すがしま」さんであります。「つのしま」さん、「のとじま」さんは、大湊にて1cutも記録出来ませんでした(久慈港での一般公開、体験航海の為、先に戻られたのです)。
「つのしま」さんと赤灯台。本当に間近ですよ。釣りをなさっているお方、大変な臨場感であったと思います。「うらが」さん入港の際、瞬間移動したいと思いましたが、敢えて選んだ「記録画角の統一」。全ての方々が入港されるまで、自分は動かない。
「すがしま」さん、「のとじま」さん。「つのしま」さんにて、20隻でありますので、「rise of NATIONS ride」、既に終盤にさしかかっています。油津港を象徴する赤白灯台、そして、「すがしま」さん、「のとじま」さんの背後の高い山。こちらも象徴的な存在です。地元の方々に、この高い山のお名前をお訊きしているのですが、「山はいっぱいあるから判らない」との事…う〜ん…
そして、「303」。第51掃海隊・掃海艦「はちじょう」さん入港であります。これにて、第51掃海隊の皆様、お揃いであります。後方の視界は黄砂でかなり霞んでいますが、「はちじょう」さんは明瞭。真正面です。この頃、かなり強い風が吹き始めていました。出来る事なら、その風が黄砂を吹き飛ばしてくれる事を願っていました。
「682」。第41掃海隊・掃海艇「のとじま」さん入港です。真正面。視界の色が変化し始めた頃です。時刻は1441。太陽の位置も右に来ていますね。「のとじま」さんにて、team YOKOSUKAの皆様は勢揃いであります。白灯台の後方に掃海艇さんのマストが見えていますね…。
白灯台の後方に待機されていたのは…「679」。函館よりお越しの第45掃海隊・掃海艇「ゆげしま」さん。やはり、今回も大詰めにご登場です。函館より宮崎県へ。鹿児島県も近いです。遥々のお越しであります。
「678」。やはり、大詰めでのご登場であります。函館よりお越しの第45掃海隊・掃海艇「とびしま」さん。美しく真正面です。時刻は15時少し前。夕日の気配です。「ゆげしま」さんと「とびしま」さんは、 7月大湊での機雷戦掃海特別訓練の際の「凱旋ライド」をしめくくられたお二方です。今回も大詰めでのご登場でありますが、少しだけ早く。
そして、掃海母艦「ぶんご」さん、威風堂々の入港であります。朝8時40分、油津港防波堤に到着した際より、こちらの記録の15時50分まで、ずっと正面にお姿が見えていたのは、掃海母艦「ぶんご」さんでありました。7時間です。「うらが」さん、「ぶんご」さん、お二方ともに、とても背がお高いのですが、背後の「山」も随分と急峻です。港を囲む山々、「ぶんご」さんにお逢いした高松港でも、急峻な山々が港を囲んでいました。
赤灯台にいらした方々、それはそれは大変な臨場感であった事でしょう。勿論、瞬間移動したいと思うのですが、記録の写真を見ると、この位置で正解であったと思っています。もし、自分がこの時、赤灯台地点に居たとしたら、「ぶんご」さん、「うらが」さんの全景は到底記録出来ません。
チップ岸壁には、先に着岸された「うらが」さん、その後方に「つのしま」さん、「すがしま」さん、「のとじま」さん。そして、「ぶんご」さんが「うらが」さんのお隣へ寄り添われます。本当に大詰め。「ぶんご」さんにて、全26隻。予定では、27隻油津港大集結です。大トリはどなたでありましょうか…
時刻は1610。「rise of NATIONS ride」の大トリは、「675」。舞鶴よりお越しの第44掃海隊・掃海艇「まえじま」さんでありました。「まえじま」さんを照らすは、夕日であります。この日の油津港の日の入り刻は1718。日の入りまで1時間ほどが「夕日」ですね。これにて、全27隻の皆様の「rise of NATIONS ride」は完了であります。まさに日の動きと共に。朝日より夕日まで。堂々の「rise of NATIONS ride」となりました。「日に向かう國。日向の國」へ。日本全国より海上自衛隊掃海部隊の皆様がお集りになられました。まだ、全ての方々ではありませんが。あと、お二方いらっしゃいます。米海軍さんより、掃海艦「GUARDIAN」さんも参加されます。2010年掃海部隊の皆様の訓練見学記録の集大成。幕開けから重量級です。今投稿、追記に次ぐ追記となりました。30cutを超える大作となりましたが、これでも「速報」なのです。既に記録画像の容量は4GBを超えました。今年、最大規模の訓練であります。どこまで投稿出来るか、新米見学者、既に圧倒されております。また、非常に印象的なのは、地元・油津の皆様の期待の大きさです。タクシーの運転手さんがたは、「私たちはね、毎年、この訓練を待ちに待っているんですよ!」。また、近くの LAWSONさんは、本当にお弁当などが「からっぽ」になるのです。「油津LAWSON伝説」を早速、新米見学者も体験しました。「おにぎりがない!」。更に、掃海艇「たかしま」さん前(横)で、今年から出張営業のたこ焼き「響」さん。昨日は、怒濤の来店ラッシュに「もう、太刀打ちできない!」と21時で白旗でした。油津港に整然と連なる掃海部隊の皆様。掃海母艦さん、掃海艦さん、掃海艇さん全27隻を間近にする機会は、滅多にない事であると思います。夜間、電灯艦飾でなくても、電灯艦飾であります。
歴史を感じさせる倉庫群と「油津港的電灯艦飾」。平成22年度機雷戦訓練・掃海特別訓練、期間は24日までです。圧巻の大集結に新米見学者、既に圧倒されまくりであります。出来る限り、精一杯見学記録投稿をしたいと思っています。